「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」
運営委員長交代のお知らせ

「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」の運営委員長を長年にわたり務めていましたrennyが運営委員会を離れることになりましたのでお知らせします。

rennyはこの賞の発案者であり、賞の発展の最大の貢献者として円満に運営委員長を辞任し、同時に運営委員会を離れることになります。

委員長の後任にはイーノ・ジュンイチが就任し、引き続き運営委員会一同で次回開催の準備を進めてまいります。今後も運営委員会は賞の発展と継続に尽力いたしますので、これまでと同様「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」にご支援賜りますよう、何卒よろしくお願いします。

2019年2月16日 運営委員長 イーノ・ジュンイチ


rennyより委員長辞任のご挨拶

先日発表された『投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018』。投票から表彰式後の懇親会に至るまで関わって下さった、ご支援下さった全ての皆様に厚く御礼申し上げます。 誠に有難うございました。

突然のご報告となりますが、今回をもって、私、rennyは運営委員会を卒業させていただきます。これまで長い間、このアワードに関わって下さった、注目してくださった皆様にあらためて御礼申し上げます。ありがとうございます、大変お世話になりました。

2007年に私のブログでこじんまりと始まったこのアワードが着実に成長したことはとてもスゴいことだなあと率直に感じています。歴史を重ねていく中で、低廉なコストのインデックスファンドが次々と登場し、個人投資家の投資環境が大きく進化しました。この進化にこのアワードの存在が幾らか貢献できたのではないか、とも感じています。

しかし、一方でアワード開始から10年以上経った今も然程大きな変化には至っていないと思われることもあります。 投資信託に対する世間のイメージです。依然、ネガティブで冷たいものが数多くあるように感じられます。アワードの結果を報じたWebニュースについたコメントには「投資信託なんて・・・」というのを見ると凹みます。「投資信託は素晴らしい仕組みだ」と捉えている人はまだまだ少数派でしょうし、そもそも投資信託など眼中に無いという人が非常に多くいらっしゃるのが実状ではないでしょうか。低廉なコストで設定されたファンドの持続性を考えると、これらのファンドを支持する人がさらに増え続けること、また、投資信託へのイメージがよりポジティブなものに変わっていくことの必要性を痛感します。 投資信託のイメージをポジティブなものに変えていく、その過程において、『投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year』は今後も貢献できる大きな可能性を秘めている、と考えています。ですから、引き続き、『投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year』に変わらぬ温かいご支援を賜りますようお願いいたします。

では、私が委員会からの卒業を決断した理由をご説明します。 アクティブファンドの変革に、より多くの時間を使いたいと考えたからです。

実は、前回の投票結果を確認した時から考え始めていました。インデックスファンドが圧倒的優勢となる結果に、モヤモヤした気持ちが芽生えたのです。そして、今回、トップ10全てをインデックス運用のファンドが占めました。 モヤモヤの正体は「アクティブファンドは何をやっているの?」というものでした。インデックスファンド優勢の中でも健闘しているアクティブファンドは確かにあります。そのファンドに共通している点の一つが情報提供やイベントを通じた投資家との関係づくりへの注力でしょう。こうした取組で支持を得ようとする投信会社がある一方で、それを真似よう、追従しようという動きはほとんど見られません。(低コストのファンド設定なら追随するのに。。。) 先に述べた通り、投資信託に対して、依然、ネガティブで冷たいイメージが根強いものがあると私は感じています。その根っこには株式投資に対するネガティブなイメージが社会の至る所で、その隅々まで非常に深く、強く張り付いているのではないでしょうか。

「株式投資なんてギャンブル」 「株式投資は怖い、恐ろしい」 「株式投資はお金持ちがやること」 「株式投資をしないのが我が家の家訓」 株価が急落した日、毎度見かける光景。株価ボードでしょんぼりしている人の様子を切り取るニュース、株価が下がって何だか嬉しそうなニュースキャスター。(被害妄想?)

つまり、株式投資のイメージがよりポジティブに変わらない限り、その役割や可能性が腹の底から納得されない限り、投資信託に対するネガティブなイメージを覆すことは不可能だと考えています。

そんな光景を何度も目にしていて、ある時、こんなことを感じました。

株式投資のイメージを、ポジティブに変え得る可能性をより大きく秘めているのは、 インデックス運用ではなく、アクティブ投資だ! だから、アクティブファンドの現状、株式投資の役割や責任を伝える発信の拙さが非常に残念でならないのです。

アクティブファンドの変革という面で一個人投資家にすぎない私で何が出来るか、まだ具体的なものがあるわけではありません。しかし、限られた自分の時間を投じるべきはこちらだというのが私の決断です。 『投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year』の枠組ではダメなのか、というご指摘もあるかもしれませんが、このアワードとは異なる考え方、仕掛けが必要だろう、というのが私の直感です。

誤解していただきたくないのは、インデックスファンドや今の環境に異論、異議を唱えようとするものではありません。この十数年で大きな進化、改善があったのは間違い無く、今後、益々の改善、進化が実現することでしょう。このアワードの存在がそれを後押しする可能性は大いにあります。それはとても素晴らしいことだと確信しています。 しかし、その進化の産物を永く享受するためには、株式投資のイメージをもっとポジティブなものに変えなければならない、という気持ちが日々強くなっています。そのために、アクティブファンドがもっと進化を遂げなければならない、そのためには別のやり方、考え方を探していくべきだ、という結論に至りました。

今回をもって、私、rennyは『投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year』 運営委員会を卒業させていただきます。

最後になりますが、再度御礼申し上げます。

過去12回のアワードへのご参加、ご支援、ご注目、誠にありがとうございました! 引き続き、『投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year』を何卒よろしくお願いします。

投信ブロガー renny


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過去の結果

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